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「うん‥待ってる‥待ってるから!」
あたし達の頬には涙が伝った。
「俺達‥‥必ず帰ってくるよ‥」
日の光でキラキラと輝く涙を絶対に忘れないよ‥
そう思っていたのも束の間‥
二回目の約束から11年が過ぎ、私は高校二年になっていた。
約束から長い年月が経って、記憶もうっすら霞んでしまっていた。
ずっと待ってたから疲れたんだと思う。
約束なんて5歳だったあたし達には早すぎたのかもしれない‥
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