プロローグ

6/6
20487人が本棚に入れています
本棚に追加
/429ページ
「ことねちゃん。僕…強くなる! いつか絶対強くなって、きっとここに帰って来る!」 少年と少女も、実は今日出会ったのだ。 初対面の三人が仲良く遊ぶ…子供ならではだ。 そして明日少年は遠くに引っ越す 神社に来たのだって、この街に帰って来れますように。とお願いするためだ。 友達と別れるのがつらかったから そんな少年の決意に、よくわかっていないながらも少女は答えた。 「じゃあ…強くなったら守ってくれる?」 子供なんで、もちろん深い意味はない。 スーパーヒーローみたいになれたらカッコいいよね的な意味だ。 「うん、守ってあげるよ」 律儀に答える少年。 しつこいけど、少年の言葉にも深い意味はない。 そして二人はしっかりと指切りをした。      ─約束だよ─
/429ページ

最初のコメントを投稿しよう!