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「再会を喜び合う親子の前でよく騒げますね……」
数回地面にバウンドし、回転しながら吹き飛んだ悠斗を見ながらアルスティナが呆れたふう声で言った。
「悠斗様───!?」
ユズが土埃をあげて照れ隠ししている地面に熱いキスをかましている主人のもとに駆け寄る。
「うう……一瞬死を覚悟した…」
「自業自得なのじゃ!!」
プイッとそっぽを向くリリア。その表情に罪悪感などというものは欠片もこもってはいない。
「まあ、用件くらいは聞いてやるのじゃ」
どうだ、寛大だろう。と言いたげな顔をしているが、これだけの仕打ちをしたのだから聞くのは当然で答えるのは義務だろう。
「いや、皆の服装が目立つからさ。着替えを作るなり姿を消すなりする魔法がないか聞こうと思ってさ」
「なんじゃ? このくらいの服装なら地球にもあるじゃろう?」
リリアの言うことは間違ってはいない。
リリアとユリスはコートを脱げば普通だし、アルスティナは胸元のブローチ(?)とスカーフ(マント?)を取ればOK。
ユズは……まあ、コスプレってことでOK…?
だが……
「「「・・・・・」」」
全員の視線が鎧女ロメリアに向かった。
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