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しかし、その華麗と言っても良い様なガオルのプレイが、相手をマジにさせたのは言う迄も無い。
相手も必死に攻撃を仕掛ける。
「テメェもなかなかにしぶてェな」
「しぶとくなきゃ警察なんか撒けないって」
「はっ!そりゃそーだ!」
名前は分からないが、イケメン君と呼んだ相手が、さっきからガオルに執着っている。
「油断するな!後ろだ!」
マリスが大声で言う。
しかし、ガオルは反応し切れない。
「―ちっ!」
マリスは、勢い良くガオルの背後に跳び込み、ボールを弾いた。
「わりぃ、マリス」
「気にすんな、それより、来るぞ」
この時、ガオル側が三人、相手が二人残って居た。
ボールが、前後より飛来する。
無我夢中で二人がそれを取ると、ガオルはマリスを踏み台にして跳び、相手にボールを放った。
雄叫びが、谺す。
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