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「ヤベェ、兄貴!」
緊迫した空気を切り裂いたのは、エキドナの手下の言葉だった。
「ポリ公が俺等んとこ嗅ぎ付けたらしい、依りにも依って[獄球狩り]だぜ!」
「糞…とにかく、ふけんぞ!」
ガオル達に、お前らも早くしろ、と耳打ちすると、壁の一ヶ所から隠し扉を開け、脱出をはかる。
「外の連中が囮になれるのもそう長くねぇ、倒れた奴も残らず連れ出せ!」
―数分後
囮役の者達を逮捕したり何かして振りほどいた警官達が見たその風景は、
只檻とそこに囲まれた、血痕の付いた床が在るばかりであった。
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