第四章【ライフルと絵筆】

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ガチャリと部屋の扉が開けられてゆっくり閉められる。 電気が点くと白を基調とした女の子らしい部屋が露わになった。 綺麗に片づけられた部屋のあちらこちらにぬいぐるみが置かれていて、ベッドの上は特に沢山置かれている。 隅に置かれた本棚の上には写真がいくつか置かれていた。 特に目立っていた犬のぬいぐるみの形をした写真立て。 そこに挟まっていた写真はカズとチヒロが並んで腕を組んでいるものだった。 二人の後ろにはN芸術大学と書かれた石柱が写っていて、カズは自衛隊の制服を着ている。 チヒロはクスッと思い出し笑いをして、少し思い出に浸っていた…。 (懐かしいなぁ) .
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