第四章【ライフルと絵筆】

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      † トラックが止まって外に出ると、そこは日本軍最前線基地が姿を現した。 基地と言ってもキャンプで、塹壕と土嚢、テントと有刺鉄線で出来ている。 戦車や装甲車といった特車も数多くあった。 秋山達はヘリで一足先に着いていたようで、笑顔でカズ達を迎え入れた。 「何日か振りだな」 「秋山さん、嫌みですか?僕らは移動だけでヘトヘトですよ」 秋山の笑顔にイラっときた小隊の面々は大きな簡易倉庫に入っていく。 中には相当数の兵士が休んでいた。 「132小隊の方はこちらに」 声に従って歩く、重い荷物を軽く引きずりながら…。
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