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口付けた唇から、あなたの熱を感じた。
あたたかくて、それだけで涙がでる。
『好きだった、君だけを』
そう言って静かに私をベットに押し倒して、優しいあなたの手で生まれてきたときの姿にされる。
『あんま、みないで』
『なんで?すごい、綺麗だ』
露わにされた私の肩に、紅い小さな花を咲かせる。
そして、彼のすべてで私を愛してくれた。
『愛してた、ありがとう』
そう言って彼は、私の前から消えてしまった。
再び会うことがないとしても。
あなたとすごしたこの日々が、私にとって全てでした。
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