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ぼーっと 回想していたあたしを
透が心配そうに覗きこんでた。
『どうか…した?大丈夫?』
「あっ!悪いっ!ぼーっとしてた;」
『そう…。それならよかった。』
そう言って.
ふわりと微笑む 透。
……綺麗すぎるよ。
女のあたしより 遥かに。
『あ.そういえば.昨日のTV.みた?画家特集。』
「見たに決まってんじゃん♪
かっこよかったよなぁ…っ
あの世界感…大好きだっ!」
『うん。ほんとすごかったよね…。
俺も絵.描いてみたくなったよ。』
「おうっ♪描け描け♪」
『いつか.ね。』
「いつかかよっ!」
『そう。
いつか。』
「あー.五日な。
五日。 よっしゃ!」
『おやじギャグレベルだよ?』
「うる…!!」
ゲホゲホッ…ゴホッ……
不意に.透が咳き込みはじめた。
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