□■page3■□

6/6
前へ
/51ページ
次へ
「透...」 noteに綴られた文字がついえる。 あたしと透の歴史は ここまで。 ―・・・あたしと透が出合って もう7冊の時がたった。 あと何冊分.透の命は残されているんだろうか・・・。 あたしのスケッチブックには こっそり描いた透の姿がある。 儚い 正しく 「人の夢」のような 透の姿。 いつか 透にみせてやりたいと思う。 ―・・・一番 綺麗に描けた 透の絵を。 そして いつか 描かせてみたい。 ―・・・あの美しい文字を綴る.透の繊手からは.どんなに美しい絵が描かれるのだろう・・・? あたしは再び.noteを開いた。 ―・・・一番最後のページをひらく。 ――――・・・私ははじめて 詩を綴った。 透ほど うまい文字ではないけど。 ―・・・透が少しでも 長生きできるように... ――――不思議と.文字を綴っているだけなのに 涙がこぼれた。   透...死なないでほしいよ...  
/51ページ

最初のコメントを投稿しよう!

12人が本棚に入れています
本棚に追加