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「透~?」 その声に 白いベッドの上で.色素の薄い.繊細な 顔立ちをした 少年が 微笑んだ。 いや.少年って言うのは失礼かな? 彼の名前は 菅山 透 (スガヤマトオル)。18歳。 端整な 顔立ちに.その薄い色素のせいで あたし(16歳)と同じ年頃にみえるんだけど…。 彼こそ.あたしが 手を振った相手。 彼は.ノートを取り出して.つらつらと文字をかく。 『また.来てくれたんだ。』 「通院ついでだし.来るに決まってんじゃん!」 『ありがとう…。』 彼は しゃべることができない。  
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