135人が本棚に入れています
本棚に追加
教室
ガラガラガラ…
戦国がドアを開けると明らかに教室が静まり返る
しかし…
『あれ、誰だ?』
『かわいくない?』
『高校なきて転校生とか珍しいよな?』
『てか、すげぇ良い』
『戦国怖すぎだろ…』
みんなが明らかにザワつきだした
戦国『静かにしなさい』
シーン…
(おぉー…怖ー…)
戦国『優さんはご家族の都合で転校してきました。でわ優さん、自己紹介。』
(自己紹介…?)
優には自己紹介なんてできるはずがなかった
昨日まで天界にいたなんて人間に言えるわけがない
ここには婿か嫁を探しに来たんですなんてさらさら言えたもんじゃない
しかも斎藤優のキャラ設定をこの作者も大してしてない…(笑)
だから優はただ立ち尽くすだけだった
戦国『優さん…自己紹介…』
優『……………斎藤優です………』
この時、教室内に重い空気が漂っているのにすら優は気付かなかっただろう
(どうしよう…どうしよう…)
?『おーい!オレ健治!ヨロシク!!!!』
教室の隅近辺から大きな男子の声が聞こえた
?『あんた!空気読みなさいよ!』
それと同時にまた隅近辺から大きな女子の声が聞こえ、更に頭をバシッと叩く音も聞こえた
健治『おい!いいじゃねぇかよ!会話はキャッチアンドリリースだろ!』
香織『はぁ…意味分かんない…』
この瞬間教室はどっと盛り上がった
『いいぞ!いいぞ!』
『漫才みたい!』
(とりあえずあの人たちのおかげで助かったぁ…)
戦国『じゃあ優さん、あなたの席はあそこになりますから』
戦国が指差した先には先ほどの男女の席の後ろだった
健治『転校生!ここだよ!ここ!』
優『ど…どうも…』
恥ずかしがりながらも席につく
健治『よう!転校生!改めてオレ健治!ヨロシクな!』
前の席の健治がすぐ振り向いてきた
優『よろしく…』
健治『緊張してんじゃねぇよ!なぁ!』
肩をバンバン叩いてくる
香織『あんたバカじゃない!!女の子をそんな叩くんじゃないの!』
健治の隣から拳が飛んできた
最初のコメントを投稿しよう!