【第一章】ケイシニィ

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  人間は、ケイシニィ達の経営するペットショップの様な場所で売買される。6畳程の広さ、3mは裕にある高さ。   その中に入れられ、一日に何回か「エサ」をもらえる。     ケースの中とは言っても、ある程度快適な生活ができるのだ。 何もしなくても毎日ご飯はもらえる。 質は良くないにしても、テーブルやらイスやらベッドやら――が用意されているのだ。 ケイシニィにとっては、「生きているリカちゃん人形」のような存在なんだろうか? 店によっては服や靴なんかもたくさん用意してあり、彼らにとって人間は、着せ替え人形に見えるかもしれない。   …人間が、自分のペットに服を着せているような感覚だろうか。 それは彼らに聞いてみないと分からない。  
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