0人が本棚に入れています
本棚に追加
/6ページ
第三章 リサーチ。
━━━さくないこのか。
それがかわいらしいくまさんがプリントされたハンカチに記されていた名前だった。
「さくないさんか…あの子の名前なのかな。」
彼女の落としたハンカチに記されていた名前なのだから、十中八九彼女の名前なんだろうけど
確証はない。
「さてと」
取り出したるは生徒名簿。
なにをおっぱじめるかというと、いうまでもないが一応いっておこう。
「さくない、さくない…」
調べるのだ。
学年、クラス、出席番号…出席番号はいいか、なんか危険におもわれそうだ
「あ、あった」
2年2組22番 桜内恋乃香
…すごくない?
2ばっかだよ。
そりゃ必ず誰かがそうなるわけだけど…なんかびっくりだよね(笑)
「桜内恋乃香さんか…いい名前だ……」
俺も桜内さんと同じく、桜紋学園で一年間過ごしてきたわけだが……まったく記憶にない。
ごめんなさい。
そりゃ八クラスもあるんだから一人くらい知らない人がいたって誰にも責められたりしないだろうが、おかしい。
あんな美人、一回みたら忘れないだろう。
だがみかけた記憶が一切ない。
「…っかしいなぁ…」
頭の中を一生懸命整理しようとしていたら
いつのまにか眠りについていた。
最初のコメントを投稿しよう!