第一章 小さな命

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この事務所の主はダンテであり、一緒に住んでるだけのバージルには決める事が出来ないのだ。 「で、引き取ってくれるわよね?バージル?」 「引き取りたいのは山々なんだが、ダンテに聞かないと俺には分からん。」 「今は、依頼でいないのを承知で…私は来たのよ。」 「それで?」 「ダンテがいたら絶対追い出されちゃうじゃない。」 「…確かにな。」 うーんとバージルは、悩む仕草を見せてジィーっと見つめて来るレディに溜息をついてから仕方なく、ソファで安心しきって眠っている幼い小さな少年を引き取る事をダンテの意見も無しに承知したのだった。 この後、帰って来たダンテがレディがいる事に驚きつつも事情を聞いて唖然とし、ソファに眠る幼い小さな少年を見つめレディが帰って後、バージルと「引き取る」「引き取らない」で口喧嘩になったのは云うまでない。
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