覇弓

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開始から36時間。 ウニは街中を歩いていた。 ウニ 「ヒドいな」 周りには死体がごろごろしていた。 ウニは先程の独鬼の言葉を思い出していた。 ウニ 「『自分の力を試したかった』か。じゃあオレは、なにをしたいんだ?」 ウニは自分に言う。 ウニ 「バカか!?オレは!人を殺してまでこんな所の市民になんて、王様になんてなりたいワケねーじゃん!」 その時だった。 ウニ 「!!」 ウニの耳に 「矢!?」 飛んできた矢がウニの耳をかすめて地面に突き刺さっていた。 ウニ 「誰だ!!」 ウニが叫ぶと BOSS 「いい反応だな」 瓦礫から男が現れた。 BOSS 「オレの名前はBOSS!どうやら独鬼を退けたようだな!」 それを聞きウニは、 「あんたは独鬼の知り合いか?だったらここを出ろ!こんな所で戦ったって仕方がないだろう!」 ウニの言葉に対して BOSS 「ほう。まさかそんなことを言うやつがここにいるとはな」 予想外のウニの言葉に少し驚いていた。 BOSS 「だが、オレは引かない。オレの『存在意義』を探すためにここにいるのだからな!質問しよう!お前がここに生きる意味、すなわち『存在意義』は何だ!?」 そう言うBOSSにウニは ウニ 「存在意義…か。」 ニヤッと笑って 「お前を倒したら分かるかもな」 そう言った。 BOSS 「ククク…オレもそう思ってたところだよ」 お互いに睨み合う。 BOSS 「オレは独鬼のようにはいかないぜ。」 ウニ 「そうか?あいつは強かったぜ」 今この国にいるのは二人だけだった。 そして、戦いが始まった
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