1.好きになっちゃいけない人

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 でも、私の足は瓦礫に挟まりなかなか動かない。  ガラガラッ!!  と、瓦礫の山が引っ張る衝撃で揺れ動く。  これが落ちたら、この人まで巻き添えになる……。  私はその瞬間、手を離した。すると 「諦めちゃいけない!!絶対……助かるから。俺が助けるから信じて!!」  その男性は、叫ぶと同時に渾身の力をこめ、私を引きずりだした。その瞬間  ガラガラガシャアアァァン!!!  と、轟音と埃を舞いあげ瓦礫の山が崩れ落ちる。私は、その場にへたりと座り込んだ。  あと少しでも遅かったら……私は死んでいた。
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