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でも、私の足は瓦礫に挟まりなかなか動かない。
ガラガラッ!!
と、瓦礫の山が引っ張る衝撃で揺れ動く。
これが落ちたら、この人まで巻き添えになる……。
私はその瞬間、手を離した。すると
「諦めちゃいけない!!絶対……助かるから。俺が助けるから信じて!!」
その男性は、叫ぶと同時に渾身の力をこめ、私を引きずりだした。その瞬間
ガラガラガシャアアァァン!!!
と、轟音と埃を舞いあげ瓦礫の山が崩れ落ちる。私は、その場にへたりと座り込んだ。
あと少しでも遅かったら……私は死んでいた。
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