2.恋の年齢差

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 私の事、覚えてるはずがない。たった一度、出会っただけ……。  それでも私は忘れなかった。こうして、出会えた事を――この時の私は神様に感謝していた。                                              「どうしたの雫?何か昨日うちに来てから様子変だよ?」 「え?どうして……いつも通りだけど」 「そう……?じゃあ、いいけど。そういえば、隣のクラスのさー赤西君。雫の事好きみたいだよ~」  私は、思わず口に含んだ苺牛乳を吹き出しそうになってしまう。驚いた私の様子に、琴音は満足そうに、にやりと笑う。
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