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それから、私は毎日のように放課後は琴音の家を訪れた。
『やあ、いらっしゃい。雫ちゃん』
蓮二さんは、普段と変わらぬ笑顔を私に向けてくれる。優しく暖かく包み込んでくれるような柔らかい笑顔。
私は蓮二さんの笑顔が大好きだ。
今日こそ……お礼言わなくちゃ。
私は、なかなか事故の時のお礼を言いだせずにいた。覚悟を決めて、手作りのクッキーもプレゼントしようと持参してきたが――。
蓮二さん、甘いもの好きだといいなぁ。
不安な気持ちでいっぱいだった。
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