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しばらくすると
私がいつも大切にしている
ピアスが、
天井から落ちてきた。
「耳に刺す様に喉に刺せ」
私はそのピアスを
手にとり、
飲み込んだ。
喉がチクリと痛い。
喉に刺さった。
それは、
私が想っていた以上に
なんだか切なくて
なんだか苦しくて
プラチナでできたピアスも
飲み込めば、
解らなくなるんだと
想った。
プラチナは喉の中では、
美しく輝いてくれない。
プラチナのピアスは
「ありがとう」
と言った。
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