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僕の名前は、前原 裕也。
(マエハラ ユウヤ)
得意なことは書道。
一応、ずっと習ってるし段ももってる。
スポーツはサッカーが好き。
最近は受験勉強で忙しくてやってないけど。
「裕也様、お食事の用意ができました。」
「ありがとうございます」
僕は物心ついた頃にはこの、前原家に養子として引き取られている。
この前原家は、歴史上に名をあげる財閥並に大きな会社の社長を代々勤めるそんな凄い家。
この家には、元々、僕より一つ年上の紗奈耶(サナヤ)さんっていう女の子が一人いるんだけど、女は跡取りになれないらしく。
おまけに、紗奈耶さんの母親は体が弱く、紗奈耶さんを産むと同時に死亡。
父親、つまり現社長は紗奈耶さんのことを思って再婚は望まないらしく、どこから連れてきたかしらないけど、僕を養子に迎いれたらしい。
当初から跡取りとして、前原家にやってきた僕は、それはもう、みっちり扱かれている。
そんな僕の数少ない楽しみが、秘密に通ってた、オジサンのお店だったってわけ。
「失礼します」
食事の間に行けば、既に紗奈耶さんとお父様は席についていて、僕を見て微笑む。
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