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「…ごめん…。…俺自分の気持ちばかり気にして…未来の気持ち考えてなくて…俺、最悪最低だよな…。」
「そんな事ないよ。奏にそんな風に思われてるっていうのも…いいかもって…思ったの……。なんか、少し嬉しかった。」
「それってどういう事だよ?」
「なんでもなーい!」
「どーいう意味だよ!?」
「なんでもないったらないのぉ――!それより、お腹すいたでしょ!?ご飯たべよ!」
「じゃあ食おっか!」
「…き………よ。」
「?なんか言った?」
「別に♪」
そう言って冷めきった紅茶を片付けて、キッチンへと向かった。
―約30分後―
いい匂いがただよってきた。
「できたよ、奏!」
「うまそぉ~~~!!」
凄い旨そうな食事だ!!
興奮気味の俺を見た未来がクスクス笑いながら言った。
「そんなに喜んでもらえると嬉しいわ。奏、さっきまで元気無かったから元気出て良かった……!!」
トクン
俺の胸が高鳴り始めた。
「サンキュ!」
そう言って俺は未来の髪をくしゃくしゃにして、頭を撫でた。
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