序章

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最近、ネット内である都市伝説が騒がれているらしい… ま、私達には関係無いけど。   「アヤメ君、何サボってるのかな?」 私は目の前で堂々とサボるアヤメに声を掛ける。 「お昼寝の時間…」 そんなの有るか! 「サボってないで手伝って下さいませんか?お兄様」 私は出来る限りの笑顔を浮かべ、兄 アヤメに怒鳴りつける。 「ヤダ」 即答!? あんたそれでも管理者か!? 「…副官だからOK」 OKじゃないわよ!   「ちょっ、アヤメ!本を枕にしないでよ!!」 私は慌ててアヤメの枕代わりになっている本を引き抜いた。   今思えばそれがいけなかったのだろう。   「あ」 「へ?」 引き抜いた本は勢い余って本棚へぶつかり、他の本を巻き込み床へ落ちた。   カチッ…と云う鍵の開く音と共に……
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