王様の優雅な朝

1/5
前へ
/16ページ
次へ

王様の優雅な朝

      暮れ月第2土曜日 晴れ   明日の朝がまた楽しみ。 毎朝擦れ違うあのお方。 私のような一介のメイドには到底手の届かない高嶺の花のような方。 ギルベルト・ロレンス宰相閣下、明日の朝もまたあの縁なし眼鏡の向こうから私をちらとでも見て下さるかしら。 薄いブルーの冷たい目、あぁロレンス様、愛しいギルベルト。 …でも見て下さるのは私ではなくいつも国王陛下。 王様死ね!!               ある日のメイドの日記より抜粋
/16ページ

最初のコメントを投稿しよう!

7人が本棚に入れています
本棚に追加