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…目が覚めるとあたりは真っ暗であった。
体を起こすと腰に少し痛みが走った。
どうも父親の行為は治まらなかったみたいだ。
あとから聞くと母親と喧嘩をして精神的にきていたらしい…
しかしこのときは何故こんなことしたのか考える気力もなかった。
だがこんな自分は
人を悲しませる奴は
居なくなるべきだとからっぽのはずの頭で考え財布だけを持ち家をでた。
あてなんかない。
とりあえず消えれる場所を探そうと夜の街をふらふらと歩いていった。
そして歩道橋の真ん中で立ち止まった。
「…痛いのかな」
下を見下ろしそんなことを考えた。
しかしすぐ足は歩道橋の手すりの上に乗った。
死ねたらいいな…
そう思い落ちようとしたとき
「君っなにしてるんだっ」
誰かの声が聞こえた
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