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『試してみるといい。さぁ、もう帰りなさい。』
その言葉を最後に、宗也はその人物と別れた。
帰る道すがら、さっきの出来事を反芻していた。
自殺出来なかったこと…不思議な人物……死なずに死ねる方法…。
考えれば考えるほど、混沌としてくる。
家に着くと、両親が起きているのが分かった。
しかし、宗也は気にも止めず、すたすたと自分の部屋へと向かった。
母親はちらりと宗也を見たが、すぐに視線を外した。
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