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『君の声』
文化祭当日。
演劇部の晴れ舞台の日にもかかわらず、僕は一人部室に残っていた。
「はぁ………。仕方ない……か……」
何故こうなったかと言うと、まぁあれですよ。主役の女の子が風邪で声が出なくなっちゃったんですよ。
代役立てるにも人がいないし、何より台詞を覚えられない。
ってことで今、こうなってるわけです。
仕方ないけど、やっぱり悔しいよな……
誰も悪くなんて無い。健康管理、とか言いそうだけど、そんなの誰だってしてるに決まってる。
それでもひいちゃったんだ。それはもう運が無かったとして諦めるしかない。
でも、それが、こう、文化祭に、来ちゃうとは………
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