君の声

2/20
1人が本棚に入れています
本棚に追加
/20ページ
『君の声』 文化祭当日。   演劇部の晴れ舞台の日にもかかわらず、僕は一人部室に残っていた。 「はぁ………。仕方ない……か……」   何故こうなったかと言うと、まぁあれですよ。主役の女の子が風邪で声が出なくなっちゃったんですよ。   代役立てるにも人がいないし、何より台詞を覚えられない。   ってことで今、こうなってるわけです。   仕方ないけど、やっぱり悔しいよな……   誰も悪くなんて無い。健康管理、とか言いそうだけど、そんなの誰だってしてるに決まってる。   それでもひいちゃったんだ。それはもう運が無かったとして諦めるしかない。   でも、それが、こう、文化祭に、来ちゃうとは………
/20ページ

最初のコメントを投稿しよう!