3人が本棚に入れています
本棚に追加
/4ページ
少しずつ、細い糸に切れ目を入れていくように。段々と住民が減っていくチャットの結末は、実に呆気ないものだった。
何年の、何月何日だったか。
ページがありません、ある日唐突にそこは消えていた。閉鎖したのだ。手の中の液晶画面には、淡泊な白いページにたった数行、閉鎖の理由が載せられていて。数日後にはそのコメントも無くなっていた。
ページがありません、ページがありません、ページがありません、ページがありません、ページがありません。希薄な言葉が突き付けられる。泣きたいのに泣けない事があるなんて、その時初めて知ったのだ。
この感情が何なのかすら。
最初のコメントを投稿しよう!