生きると言う事

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  あぁ――……   後、右足でも、左足だろうと、一歩前に出せば。   全部、終わり。      もう慣れた街の喧騒も、随分前に慣れてしまった周りの陰口。   見て見ぬフリする元友達も、すでに僕を見てない両親も。   ――そして、それを日常として受け止めてしまった僕自身も。     見えないし聞こえないし、存在しなくなる。     最高だ。       波飛沫が僕を手招きしているようにさえ見えてしまう。   死ぬのは怖くない。   死んでしまえば、怖いなんて感情もなくなるわけだし。   何で怖いのかもわからない。   だって。   未練なんてものが、僕にはアリエナイんだから。
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