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潮風が髪をなびかせながら、体を押す。
それに後押しされるように僕は少し考えて、利き足の右足で踏み切ろうかと思ったとき。
「ねぇねぇ。死ぬの?」
突然そんな声が聴こえた。
後ろを振り向くと、そこには一人の女の人が。
「あ、やっぱ死ぬんだ。今流行? の、ジサツってやつでしょ。最近そういう人ばっかりなんだよねぇ」
はぁ、なんてため息をつく彼女。
一体何なんだろう。
僕よりも少し年上な感じはするけど、そんなことでこんな偉そうに話しかけられる筋合いも無い。
何より、いつからこんなところにいたんだろう。
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