突然の呼び出し

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「何も走って来なくても良かったのに。こんなに頬を真っ赤にして…」   そう言って勝也は私の頬を両手で包んでくれた。勝也の手が温かくて、逢えた事が嬉しくて私はつい涙を流してしまった。勝也はそのまま何も言わずに、優しく私が落ち着くまで頭を撫でてくれた。   「そういえばさ。奥さんは大丈夫なの?」   落ち着いた頃に私はようやく勝也に気になってた事を尋ねた。   「なんか急に高校の時の友達と遊びに行くって言い出してさ。俺は内心ラッキーって想いながら送り出して、すぐこっちに向かったんだよ」
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