雪の道で

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私が死んだら、義父も母も自分が悪かったって泣くかな、かわいそうな事をした、って思ってくれるかな。  テレビで見たアニメのフランダースの犬が思い浮かんだ。 あんな風に、私が死んだら勝手な大人が反省してくれたら、と想像すると胸がすっとする。   そのまま寝てしまったら本当にそうなっていたかもしれない。 でもその時私を立ち上がらせたのは、教会で習った牧師先生の言葉だった。   「自殺というのも大きな罪です。 神様から与えられたいのちを殺してしまうのだから、殺人とおなじです。 自殺で死んだら天国へは行けません。」
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