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ブチリ、という音を境哉は確かに聞いた。
ゆっくりとランカが離れていく。シャル以外の三人の据わっている目が境哉の体を震えさせる。
ランカ「境哉君、私という女がいるのにシャルちゃんとそういう関係だったの?」
境哉「そんな訳ねえだろ!あんたも冷静になれ!」
そんな言葉も酔っ払っているランカには届かない訳で。
シャル「俺のこと好きだよなー?なあ?」
境哉「だから好きだけども恋愛感情ではないからね!?」
マジ何なんだよコイツ悪酔いしてんじゃねえよこんなのシャル様じゃねえよ、と酔っ払い馬鹿を本気で恨む。
リーラ「キョウってやっぱり女の子が大好きだよね。」
境哉「いや、だから……」
マナ「主、殴っていいか?」
境哉「話を聞いてくださーい!って何であなた方は拳を握っているのかな!?シャル様離れてください俺が殺されてしまうううううッ!?」
この日境哉は、酔ったシャル様に近づくのはお腹を空かした猛獣に近づくのと同じぐらい危険だということを知った。
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