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「あ…そろそろ入れそうですねぇ、暗いんで足元気をつけて下さい。」
男が先導しながら、おびただしい数のポスターが貼られた階段を降りていく。
「ナッちゃん大丈夫?お兄さんが抱っこしてあげようか?」
薄暗く急な階段に気を利かせたのか、男が少女に言う。
「ううん、へいきだよ。ありがとう『おじさん』」
にっこり笑って少女は言う。
階段の先にある重そうな扉を開けると、小さなスペースが設けられている。
男は首からぶら下げた札をカウンターに座っている男に見せると、
「入れてあげてよ」
と奥にある扉を指差した。
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