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扉の中は入口の階段よりも暗く、タバコの煙が微かな照明を浮き上がらせていた。
3人は壁づたいに奥へと向かう。
「ねえねえ!どっち?」
少女の視界は大人達に遮られて方向も判らないようだった。
「よいしょっ」
おもむろに男が少女を抱え上げ、肩車する。
「あっちだよ、もうすぐ出てくるからね。」
薄暗い照明の向こうのステージを指差して男は言った。
やがて…
BGMがフェードアウトしていく。
薄暗かった照明は全て落とされ、非常口の明かりだけが真っ暗な空間に浮かんでいる…
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