自分の好きなバイクと友達の死

2/7
前へ
/16ページ
次へ
今は車しか乗ってませんが、本当は車よりバイクの方が断然好きな自分。今でも乗れる機会があれば乗ってみたいものです。 最初にバイクに乗るようになったのは中学2年生くらいだったと思う。当時仲の良い友達とバイク乗りたくねぇ?という話しになったんですが、よくよく考えると中学生はバイクに乗ることはできません。免許すら取れる年齢じゃないですから。でもどうしても乗りたくなって、夜の住宅街へと歩いていった。 ・・そう、バイクを盗むんです。最初は原チャリとかを盗んで乗ってました。今も忘れません。最初に乗った時のあの風の感じ。自転車では絶対味わえないスピード。爽快感。楽しくて楽しくてしょうがなかったです。もっとでかくて早いバイクに乗りたい。そう思い始めた時にはもうバイクの目の前に立ってました。鍵穴にコンビニで買ったハサミを入れてハサミが折れない様に慎重に慎重に・・。デカイバイクにまたがるとおもむろにエンジンをかけ、アクセルをふかし、夜の道をひたすら走りました。盗んだバイクも数が増え、友達みんなで走りました。どこまでもどこまでも・・。やってる事が悪い事ぐらい分かってます。でも友達と笑いながら夜の自販機にバイクを止めて、自分はコーヒーが嫌いだから甘いミルクティーを買ってきてみんなと下らない話しをしている時間が楽しくてしょうがなかったんです。
/16ページ

最初のコメントを投稿しよう!

0人が本棚に入れています
本棚に追加