仲間

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男は門の前で足を止め、手に持っていた紙切れを再度確認し、そのまま門…いや城門の中に入っていった。門の途中にある検問所で男は尋ねた。 「すみません、兵士募集の貼り紙をみてやってきたのですが」 …男は簡単な書類を記入し、質問に答えた。 「名は黒幻夢、ヒューマン、歳は23、職業は騎士の二刀流剣士」 数分で登録は終わり、検問所の兵士から一枚の№1702と描かれたプレートを受け取った。兵士はそのプレートだけはなくさないでくれと念をおしてきた。多分審査に関係しているのだろう…黒幻夢は審査会場となる城の大広間に向かい歩き出した。会場に入り驚きを隠せずにいた。2000人もの人々がそこにはうごめいていた……結構な時間が過ぎた時、正面の大扉が開かれ中から数名の兵士とその兵士に囲まれた男の姿が現れた。囲まれていた男は一歩前にでて 「皆の者、よく集まってくれた。我が名はグレイブ。このシアル城の王、グレイブである。我が城はある大掛かりな計画を実行するため皆の者のような優秀な兵士を欲している。だがここにいる者ならだれでもいいわけではない…我が城が必要としているのは優秀な兵士のみ。…ではこれより第一次審査を開始する!」
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