君と見た海
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あの頃の僕はまだ、 何も知らない子供のままで。 君の気持ちを考えるだけの余裕すらなくて。 僕は君を失った。 さよならを告げる君を、 追いかけることもできず、 伸ばした指先が 宙をさまよった。 喉は貼り付いたようで 足は鉛のようで 僕は君を失った。
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