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ノストラダムスの大予言の年、私は地元の高校に入学した。
校舎に続く坂道には桜が植えられていて。散り桜が綺麗だった。高台にあるため、海からの潮風が心地よかった。
私が入った科は女子が多いのが特徴だ。彼氏なんて欲しいとも思わなかったし、男性が不得手なので正直有り難かった。
帰り道、私は近所の友達たちと看板の前で写真を撮った。
真新しい制服。鞄には山程の教科書。
はしゃぐ程ではないけれど、それなりに楽しい高校生活を期待していた。この日の空のように、未来は澄んでいるのだと信じていた。
でも、すぐに期待は裏切られた。
既に、自分の周りに悪夢が侵していたことに。
まだ、私は何も気付いてなかった。
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