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キーンコ-ンカーンコ-ン
「止め!後ろの人回答用紙集めてきてー」
ザワザワとテストが終わった直後に会話が始まる。
みんな周りの人と答えを確認し合ったり、そそくさと帰る用意をしている。
早く帰りたいレノアスもさっそく帰りの用意をしようと鞄を机に上げた。
「レーノアス、できたかぁ!?」
そんな中、金の短髪男がやけにテンション高めに話しかけてきた。
「今回はレベル高いぜー」
レノアスは自信まんまんにそう答える。
「でクラム、お前は……残念だよな?」
この金髪の名前はクラム=フォイード
いつもハイテンションでクラスのムードメーカー的な存在だ。
「んー巣の周りに虫除けスプレーかけられたアリ。
フレア…その心は!?」
「どないすることもできへんな」
隣にいた黒ぶち眼鏡で長身、髪はうっすらと紫でレイヤーが入っている男が慣れたように答える。
「大体そんなとこだ。山田さーん座布団一枚!」
ちなみにこのクラスに山田はいない。
全てはクラムのノリだ。
と言うか、それはどれだけ悲惨な結果なのだろうか
そんなノリノリのクラムの横に来た彼はフレア=シルフォス
ジェイドよりも成績がいい……というわけで学年トップ2の頭脳。
クラムいわく親友でよく二人で遊んだりしているらしい。
話し方は大阪弁ぎみだ。
果たしてそれはキャラなのか、それとも地か?
なぜかこのクラスは優秀なのが集まっているのだ。別に特編クラスというわけではないのだが
「で、フレアはどうだった?」
バカなクラムはスルーされた…
大丈夫、問題ない。
「いつも通りやなー。でも、わい理科わからへんし」
フレアが少し参ったように顔をしかめる。
「マジか?チャンス到~来、順位2つあげてやるぜ。」
もうレノアスはジェイドに勝った気になっているみたいだ。
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