14893人が本棚に入れています
本棚に追加
「スー……スー…」
規則正しい寝息。ミルファが机で腕に頭を乗せて寝ている。
(こんな早く来て寝てるよ~…………
小動物みたいでかわいいな)
レノアスはなんとか邪念を振り払う。
「風邪ひくぞ~」
とりあえずレノアスは上着を掛けてあげると、おにぎりの山と対峙した。
「いっただきまーす」
昨日の二倍の高さの山がどんどん崩壊していく。
「ふにゃ~…ん?」
ミルファが起きたみたいだ。
「おはよーミルファ」
レノアスは馴れ馴れしい気もしたが、ミルファ頭を撫でてみる。
ミルファは寝ぼけているのかしばらくぼーっとレノアスが食べているのを見ていた。
「好きなやつ食べていいぞ?」
「うんっ」
食べたかったらしい。ミルファはシーチキンと昆布を口に運ぶ。ミルファが食べ終わると山は崩れ去った。
「「ごちそうさまー」」
レノアスとミルファはお腹が満たされて幸せそうだ。
「あっこれありがとー」
ミルファがレノアスに上着を返す。
「何であんな早い時間からここで寝てたんだよ?」
レノアスは笑いながら聞いてみる。
「まぁ、私も君に負けてられないなってきたんだけど寝ちゃった」
ミルファは少し恥ずかしそうに赤くなって笑う。
「そっか、じゃあ最終確認いっとく?」
「うんっ」
レノアスとミルファはいっしょに机に向かうことにした。
ミルファに復習が必要なのかは甚だしく疑問である。
最初のコメントを投稿しよう!