第15章 微笑みの貴公子?

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「うん、そうね。私達が元々攻撃型なのは確かだし……それじゃあ攻撃型でやってみるからカシスおねがーい!」 ミルファが恐ろしさを抜いた普通の笑顔でカシスに頼んだ。 「了解よ!でもさっきと同じじゃつまらないでしょ? 趣向を変えて今度のリーダーはクラムにしてみるってのはどう?」 「何言ってんねん!?次は攻撃型やぞ?わいを殺す気か!」 カシスの発言にクラムが飛び起きた。 「……わいと被ってんやん!!関西弁キャラは1人いればええねん!どっちが喋ってんのか分からんやろが!」 「フレア落ち着け、どっちにしてもクラムの死亡フラグが今たったとこだ。もう関西弁キャラはお前オンリーワンだ」 フレアを鎮めたレノアスがお気の毒的な視線をカシスの隣、クラムに注がれた。 「死亡フラグ?何のことだ?」 クラムがジェイドに答えを求めたが、ジェイドは苦笑混じりに目を逸らした。 「……ッ!!」 第六感じみたものが働いたらしくクラムは後ろを振り向いた。 そして走馬灯…… (あっ…ミルファ乗っけたまま飛び上がっちまった?) 「敵リーダーの息の根を止めます。全員攻撃の用意を整えてください。」 「「「了解」」」 どうやらミルファの怒りと敬語は恐怖という名の相乗効果を生むらしい。
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