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俺を見上げていた美子は、冷たい目で俺に問いただした。
「あなたが今、何故このようになったか分かる?」
「分かる訳ねぇだろっ!いいから降ろせよ!」
俺はおもいっきり暴れた。
「分からないのね…。サヨウナラ。」
そう言うと、美子達は木々の中へと入って行った。
「おい!待てよ!置いていくな!おい!」
俺の声を聞き入れる事なく、美子達は奥深く歩いて行ってしまった。
(マジでどうなってるんだよ………。)
辺りはとても静かで、聞こえるのは虫達の鳴き声だけだった。
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