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美咲は、はじめて事の重大さに気付き、大粒の涙をこぼした。
自分のしてしまった罪の重さに耐えきれず押し潰されてしまいそうだった。
(あの人達にも私と同じ思いをさせてしまった。大切な人を失う辛さは知っていたのに…。)
美咲は許してもらえるはずもないとわかっていたが、何度も広太に頭を下げた。
とにかく謝って、少しでも楽になりたかったのかもしれない。
(わざとなわけじゃない。)
広太にもそれはわかっていた。
けれど、広太には自分の死を受け入れたくない理由があった。
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