広太の死

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「~…はいはい。んじゃ、後でな!」 ピッ (ったく 拓也のヤツ…受験生だろ?図書館とかにいる時はねーのか!…ってオレもないけど…。) 広太がぼんやりと考え事をしながら玄関を出ようとした時、何やら外がざわついていることに気付いた。 「おい!見ろよ!あれ!危ないな…まさか飛び降りるつもりか…?」 男が屋上の方を指差している。 「誰か呼んだ方がいいんじゃ…。」 病院の外にいる人達がみんな上を見上げている。
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