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…―
『ゆり!!いつまで寝てんの!!土曜日だからってもさくさもさくさいつまでも寝て!!少しは部屋片付けなさい!!』
「んー うるさいなぁ…」
『早くおきなさい!!』
いつもそう…
大人は自分のことをたなにあげて
子供には好き勝手言って…
ガチャ…
『ゆり!』
「あーはいはい起きますよ」
『ったく…』
だから私には
癖が出来た
そう…
携帯のメール作成画面を開いて…
カチャ…
宛先は…お母さん
ピッピピピ…
メール本文にわ…
死ね
ピピピ…ピ…
死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね…
気のすむまで死ねを連打する…
すると…少しは和らぐんだ…
イライラや…
ストレスや…
いろんなものが…
そして…気のすむまで連打して…
送信ボタンを一瞬だけ…
ピッ…
ピッ…
一瞬だけ押して中止ボタンを押す…
これですむはず…何だけど…
「あれ…?」
ピッピピピピピピ!!
「なんで!?」
ピピピピピピピピピ!
「止まらない…!!なんでよ!!」
中止ボタンが…効かない…!!
「なんで…なんで効かないのよ」
私はひたすら連打した…
でも…
【送信しました。】
ドクン…
「…………」
送信してしまった…
それに…
送信完了画面が…
おかしい…
「なに…これ…」
【〓呪いの願いメール〓
貴方の願ったことは叶いました。
お母さんはこのあとすぐに死ぬでしょう。
もう…後戻りは…出来ない…】
「な…に…これ…」
『いやぁああぁぁあぁあぁぁああぁ!!』
「!?お母さん!?」
ガチャ!!
私は急いでお母さんの元へ向かった
「んぅっぷ…」
そこに広がっていた景色が…
残酷すぎた…
「…」
お母さんが…本当に…
死んだ日のこと…
【これが…
呪いの感染メール…
このメールを五人におくりなさい。
送らなければ…
貴方のもお母さんのようになる…
送る内容は後程送ります……………】
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