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キーンコーンカーンコーン…
今日も朝が来て
私は学校に向かう
『おはよ 流々ちゃーん』
そして
毎日来る奴がいる
神谷流魔
「おはよ」
『機嫌悪いの』
「いつものことでしょ うるさいわね」
『そ?まぁいいや』
「ねぇ…なんでついてくるの…」
『だって 学校行くんだし』
「だからって…遠回りの通学路来なくてもいいじゃない」
そう 私はいつも遠回りして学校へ行く
普通の通学路は
人がざわめいて煩すぎる…
『裏道なんだからあぶねぇだろ…』
「……はぁ」
私は 諦めて歩き始めた
「「いやぁあぁあ!!」」
「!?」
『!?』
突然悲鳴が聞こえて
目の前には
膝を抱えながら携帯を持って震える女の子と
ぐちゃぐちゃに潰れた死体…
「ッ…………」
吐きそうだった…
目の前に死体がある
それも…
ぐちゃぐちゃになってる
「ッケッホ…ゥッ…」
耐えきれなくなって
私はしゃがみこんだ
『…………』
パサ……
突然周りが黒くなって…
「……?」
『大丈夫か?流々』
「………」
それは
流魔が羽織っていたジャンパーだった
のれん のように少し
ジャンパーをペラッと捲って私の顔を除く流魔
『ちょっと待ってろ』
「ちょ…!!」
私はつい
怖くなって
流魔の制服の裾をつかんでしまった
『………』
流魔はびっくりした顔で私を見た後
優しい笑みで
『大丈夫 すぐにすむから』
「………」
『ちょっとだけ 待ってれる?』
「………ぅん…」
そう言って
クスッと笑って
流魔は女の子の所に歩いて行った
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