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『流々 大丈夫か?』
流魔は急いで私の所に走って来た
「大丈夫…んぅぇ…」
『大丈夫じゃないでしょ ほら』
流魔は 私の前にしゃがんだ
「何よ」
『おんぶ』
「なに言ってんのよ 馬鹿じゃないの?」
『いいから…』
流魔の顔が
いきなり真剣になって
「はいはい…」
と言ってしまった
流魔におんぶをしてもらった時
丁度警察も到着した
パトカーから若い刑事さんが出てきた
「「餝咲警察署の宮野と申します。死亡者がいるとお伺いして参りました」」
『お疲れさまです。餝咲高校の神谷です』
「「神谷君 下の名前…」」
『流魔です 神谷流魔』
「「流魔君ね…えと…そちらの…」」
宮野さんは私の方を向いて言う
『こいつは流々です 神田流々』
「「流々ちゃんか 具合 悪そうだけど大丈夫かい?」」
「大丈夫で…ぅ…」
今まで流魔の肩で鼻をふさいでたから
死体の匂いがしなかったけど…
鼻を離したら
匂いが…
「うぇ…」
「「あ~無理しないで!」」
「すいまっ…うぇ…」
『流々 大丈夫か?』
「………」
私は静かに頷いた
「「あの子は…?」」
宮野さんは、震えてる女の子に目を向けた
『あの子は何も悪くないんです ただ、来たメールに従っただけで…』
「「そうか…一応皆、署まで来てくれないかい?話を聞きたいんだが…」」
『はい』
「「悪いね 学校には 僕が電話しておくよ その子も…大変そうだしね」」
『はい すいません』
宮野さんのパトカーに乗って
私と流魔と女の子は
警察署に向かった
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