少女と少年

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夕暮れ。 案の定、太陽の光が少ししか差し込まない森の中は、太陽が沈んだ時間は真っ暗に等しかった。 暗闇に迷い込んだ子羊のように重々しく歩き出す帽子屋。 ここに来なきゃダメだと、何故か…理由は分からないがそう思っていた。 「あーくそ、さみい」 上着を忘れた帽子屋は、自分を抱き締めるような体勢で森の奥へと歩いていった。
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