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少し歩いた頃、聞き慣れない声が耳に飛び込んできた。
「ひゃあぁあぁぁあっ!!」
高い声が静かな森の中を走り渡り帽子屋の耳に入り込む。
「うるさ…」
耳を塞ぐ仕草をした帽子屋は、声が放たれている場所を特定しようと周りを見回した。
暗くて分からないが、目が慣れてきたので場所はかろうじて分かるのだ。
しかし、自分が探しに行かずとも運命は勝手にやってくるもの。
すぐさま探した人物は自分の前に走ってやって来た。
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